会社の仕事で、東京出張。
行きは、台風13号に追いかけられ(笑)、帰りは台風13号を迂回した名古屋上空を通って、日帰りで飛行機は大揺れに揺れた出張でした(泣笑)。
第一の目的は、シンポジウムへの参加でした。目指すは東京大学 本郷キャンパス。東大の敷地にはいるのは初めてです。
安田講堂を横目で見ながら、山上会館(さんじょうかいかん)へ。
シンポジウムのタイトルは「石油ピーク後の課題・対策をEPRから考える」というもので、小学校で蓄膿に悩んでいた、管理者のあらたのとしては、自らの少ない脳細胞の安売り大バーゲンの一日であったと言わざるを得ないでしょう。話に着いていくのがやっとでした。
要するに、現在会社で進めている、バイオディーゼル燃料事業の参考にしたいと言うことと、他のエネルギー産業の現状を、最前線で理解したいと。。。
もったいない学会会長の講演のあと、国内のリサイクル法の実情、EPR評価法の標準化、メキシコ湾での石油回収劣化状況、ウランリサイクルのEPR、廃食油バイオディーゼル燃料のEPR、などなど。。。
ちなみに、EPRとは、Energy Profit Ratioの略で、エネルギーの質を、非常に端的に、しかも適切に評価する表記方式であります。その計算方法は、とてもシンプル。
EPR(Energy Profit Ratio) = 全出力エネルギー / 全入力エネルギー
です。ようするに、1の出力エネルギーを得るのに、それに要した人的コストや搬送コストなどをすべてエネルギー評価し、1以上必要なら、EPRは、小数点以下になります。
つまりは、EPRが低ければ低いほど、エネルギーの質が悪く、1以下なら取るに足らないエネルギー源というか...俗に言う「寝とったほうがマシ」と言うことです。
事の起こりは、会社でのバイオ燃料事業への参画の話が持ち上がったところから。当然、バイオディーゼル燃料、バイオエタノール燃料、その他のエネルギー事情、CO2をめぐる知識が必要になります。
あらたのは、10年前から、世界自然保護基金への寄付活動と機関誌購読(現在は購読を中止し、独自活動での発生寄付を送付している)をしていて、地域では川の清掃活動やおもちゃ病院活動をしてきましたので、その関係で、会社でもバイオ燃料事業の担当者となりました。
図書館通いが重なる内に、「石油ピークは、農業ピークであり、文明ピークである。」と唱えられている、東大名誉教授 石井吉徳氏の書籍に目がとまりました。
震災前からですが、これまで、あらたのは、事あるごとに周囲の人間に「右肩上がりが続く世界は宇宙以外にはあり得ない。」と言い続けてきた人間で、現状の環境保護は、無駄づかいをなくすことが、最初の一歩と言い続けてきただけに、石井先生の著書には、物質論としては感銘を受けました。
資料も充実していて、内容も朝10時から夕方5時半までタップリ。(実は同じく会社の用事で13-16時まで中座しましたが)とても勉強になりました。
ただひとつ異なる点は「あらゆる生命が一瞬にして死滅する宇宙などは、人類存続には想定外(主旨)」と書かれているところでした。
これについては、今後、もったいない学会で交流をさせて頂く中で、あらたのの考えも伝えていきたいと思いました。シンポジウム終了後の懇親会では、勇気を振り絞って、会長に名刺を手渡し、お名刺を頂くのがやっとでしたが...
この、石油ピークについては、今後、このサイトでは、管理者である私の意見も交えながら、書いていこうと思います。
環境への応急処置はもちろんですが、感情論や的はずれな環境保護論議は今すぐやめて、短期、中長期とも、ただちに手を打って行かないと、わが子が私と同じ年齢になる頃には、人類がそれまで遭遇したことのない危機に見舞われていると思います。
だから~。本当に世界の危機なんですってば~!
いまの政治家やお役人は、いったい本当に、真剣に、考えてくれているんでしょうか?
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