何度か、このサイトで主張しているが、法制度として問題の多い、この単純所持禁止法案を可決成立させる事には、基本的に反対である。前回のブログ記事では、被写体の存在する場合はやむを得ず。の立場だが。。。普段、民主党をこき下ろす、ボクとしては珍しく、繰り返し取得する取得罪創設には、一定の理解を表明したい。
反対派におかしな理論をぶっ放す奴がいる以上、反対運動も中途半端で、まとまりに欠ける。当然、メディアも、これと言った反対派の正論を吐く賢者を持ち上げることもないし、あらたのも、そんなどっちに吹くかわからない嵐の中に入るのは厭だから、とりあえず「児童ポルノの実写単純所持禁止には一定の賛成、アニメ・マンガ単純所持禁止絶対反対」と言っているのだ。
アグネス・チャンのファンクラブに入っている、あらたのとしては、複雑きわまる感覚だが、この国の法制度や政治向きの話に、これ以上、彼女が、彼女のタレントとしての立場や、日本ユニセフ協会大使の立場で、とやかく入ってくるのは、大変好ましくない事と、あらたのは考えている。
何度でも書くが、あらたのの主張は、「児童ポルノは問題の本質ではない。枝葉であり、児童虐待が非難されるべき本質なのだ。」と言うこと、また、児童虐待の淵源は、もちろん疑いもなく、「暴力」である。と言うことなのだ。
セックスは時に暴力性を伴う。それはほとんどの場合、男性から女性に向けられる物だ。当然、男性の暴力性がまず問題になる。
当然、暴力というなら、どこからが暴力で、どこまでが暴力でないかを判定できなければ、法で裁けないし、犯罪として社会に認定されない。先般は、日本にFBIの代表が来日し、さらに、強力に、単純所持禁止を推進するよう、申し出てきていたようだが、銃の単純所持を認めているにもかかわらず、このようなことを要求してくるのは、別の目的があるからではないかと勘ぐってしまうのも、無理からぬ事ではないか?
アメリカは、まず、銃器の単純所持と使用を長い歴史から葬り去るべきであろう。全米ライフル協会が怖くて出来ないのだろう。そんな臆病者の、大統領が暗殺されたような国に、日本の伝統文化と、その系譜をとやかく言われる筋合いはないのではないか?
話を戻すが、問題は暴力性と、それへの深い洞察、対処法、人の変革なのだと、あらたのは考えている。元を正せば、自分の子や、他人の子を、性的搾取の対象にして被写体とし、販売目的で撮影するのは、明らかに児童虐待で暴力なのだ。
単純所持禁止の推進派の人達は、製作現場は押さえにくく、ネットで配布された物を所持している人物から取り押さえていかないと効果が上がらないという。果たしてそうだろうか?
以前書いたブログの中で、他国からの指摘で、日本を発信源とする、児童ポルノ配布の犯罪者逮捕の報を紹介した。
見事な連係プレーで、和歌山県の団体職員と、広島県の会社員が逮捕されたわけだが、彼らは間違いなく配布を目的とした犯罪者だ。そしてそれを、日本の警察は、他国の警察と連携して逮捕したわけだ。すばらしい国際協力体制ではないか?
やればできる取り締まりなのに、本気でやらない。暴力を野放しにする。暴力団員は8万人とも10万人とも言われるが、一向に減らない。
いつも善意の庶民が、泣きを見ているのである。これを放置しておいて、おかしな理論に血道を上げるのはここまでにして貰いたい。
救わなければならない子供達は、まだまだ星の数より多いはずなのだから。それを一番よく知っているのは、アグネス・チャン自身ではないか?ブルキナファソだけでも大変悲惨な状況だ。少し気が多すぎはしないかと心配しているのは、あらたのだけ?
最後に、FBIにしろ、G8など先進国の動きにしろ、どうも、あらたのは、2001年の世界1000万人を巻き込んだ、インターネットでの呼びかけによって発生したデモ行進が、国家的驚異と映っているのではないかと考える。
だから、フィルタリングとか検閲、単純所持禁止など、細かくて判断が微妙で、立法にも、法運用にも、検挙後の裁判にも時間がかかり、誰も見向きもしなくなる、一見見落としがちな、こんな重箱の隅から、一般世間の情報の自由を奪おうと企んでいる人が居ないと断言することは、すぐにはあらたのには出来ないことなのだ。
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