ずいぶん長く、就職活動のことを書いていない。例の合同面接会に行って以来の記事であろう。
もちろん、現時点もまだ就職先は決まっていないが、ほぼ、毎週2,3社は、ハローワーク端末や知人の紹介を見つけて、書類選考・面接に望んでいて、必死と言うところまでは行かないものの、真面目に就職を考えている。
毎週2,3社受ければ、書類選考の可否など、結果を知るまでにはタイムラグがあるので、毎週、可否を待っている相手企業は、2,3社はある計算になる。
で、今日現在は、34社(公共機関の緊急雇用創出予算に基づく臨時採用も含む)の書類選考で3社の可否待ち。31社が「否」で有ったことを書いておこう。
一方面接は、書類選考無しで、いきなり「紹介状を持って面接に来なさい。」という企業もあり、それが5社で、合同面接会で直接面接を受けたのは2社。
これまでに面接は全部で8つ受けたから、書類選考後「面接においでなさい」と言われたところはわずか1社しかない。
さて、すぐに面接に来なさい。と言った企業は、実はすべてIT企業だが、ここで、あらたのは大きな不満を持っている。
求職中の私が、実名を明かしているこのブログサイトで、特定企業の名は口が裂けても言えないが、くだんのIT企業というのは、そろいも揃って同じような面接内容だったため、帰りにガッカリどころか、清々して帰ってきたような感じだ。
面接では、最初に面接の場に入り、挨拶をして「お掛け下さい。」と言われて座る。履歴書と職務経歴書、スキル一覧を見るなり、こうだ。
「ウチでは、最高レベルのWEBセキュリティー技術を必要としていますよ?こんな経歴で出来ますか?ASP、VB.NET、PHP、C、MASM、ちょっとJAVAねえ~。。。」
「クロスサイトスクリプティングや、SQLインジェクションなど、社内LANやWANでは考えられない大変なセキュリティー上の苦労と責任を伴いますよ」
「24時間3交代ですが、体力は相当に必要ですし、あなたのスキルと年齢では、少々心許ないですね。」
「求人票では年齢不問と書いていますが、求人の勤務地で、あなたが下に付いていただくかもしれない上司のリーダーが35歳なんですよ。それ以下の年齢が望ましいですので。」
「求人票では学歴不問と書いていましたが、応募多数で、今日さきほど大卒以上とさせていただきましたので。」
いきなり面接に来なさい。と言う限りは交通費も時間も使い、最高のコンディションで望まなければならないのは当然だ。それなりにモチベーションを上げて全力で取り組む。
ところが、上記のような面接での対応は、実は「書類選考で見るより、とりあえず大量に面接して、余所よりも早く確実に最高レベルの『こぼれ玉』を拾えるチャンスだ!」と言わんばかりの自分勝手(企業勝手)のやり方である。
私の知る、とある最高レベルの技術者は年収1000万を軽く越え、そのレベルは、到底あらたのの及ぶ範囲ではない。多くの技術者が到達できないハイレベルなのだから、その報酬は当然だとあらたのは考える。
一方、そのようなハイレベルの技術者か、それに到達できそうな若手のハッカーが、その扱いにくさと、不況が相まって大企業からはじき出され、ハローワークを彷徨っている。とでも思っているのだろうか。
くだんの面接企業は、そのような最高レベルが「釣れる」まで、面接を繰り返し、意に沿わなければ10分で追い返すのである。
それなら、必要な資格の欄に「SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング等の防御対策に相当の自信がある方」と書いて欲しいし、年齢制限の欄は「年齢不問」と書かないで欲しい。
あらたのは、すべての求人票でそうして欲しいと言っているのではない。郵送での書類選考を行うなら、切手代、封筒代、写真代は諦めましょうと言っているだ。
求職者が足を運んで、全力を投入する「面接」には、企業も最高の「礼節」を持って出迎えていただきたいものだと心からそう思う。
最後に、この5件の面接の、最初の1件を持って、あらたのは「PG,SE,プロジェクトリーダー」という職種にはこだわる必要がないことを、それまで理屈では解っていたが、あらためて心底認識し、本当のマッチングを模索するようになったのは確かだ。
この記事も、世の求職者の皆さんの参考になればなあと思う限りである。企業とのマッチングで、ベクトルがはずれたまま必死に仕事探しをするのは不幸である。
思わぬ職種に、自分にピッタリのマッチングが存在することもある。あらたのはそれを求めて今日もハローワークに通っている。。
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