今年、離職した3月末で、時期を同じくして、我が家のテレビが、突然視聴中に「プツッ」っと音を立てて音声と映像を失った。
症状は、映像と音声がないのに、通電ランプは、オンの状態。電源部か、高圧の安全回路による電源断。はたまた、リモコン受信系の電源制御回路の問題か?で、持ち上げたり、叩いたりすると、またパッと映ったりする。
てなわけで、こういう故障はほとんどハンダ不良と見て、今年の春夏秋と、合計3度ほど、テレビの裏蓋を開け、半田が浮いていそうな所を、再ハンダしていたが、直ったかに見えて、また数週間や数ヶ月で「プツッ」。
秋の修理以来、調子がよかったので、安心していたが、晦日の今朝になって、また「プツリ!」。今年は仕事も失ったし、その後の再就職もおぼつかないし。さんざんな一年だなあ・・などとぼやきながら、よし!今日は徹底的に調べてこのテレビを完治するぞ!
最初に断っておくが、どんなにエコに興味があっても、それなりの電子・電気知識がない方は、この手の修理は絶対にやらないでほしい。当サイトでは一切免責とさせていただく。
これまでの経過から、もはやハンダ付け不良はないと確信し、数枚ある、テレビ本体内の各電子基板を繋いでいるコネクタとケーブル類に疑いのまなざしを向けて、今年5度目となる開腹手術を開始。
これが、テレビの中を開けたところ。家族で買い物に出かける昼前にコンセントを抜き、数時間置いて買い物から帰ってから、裏蓋を開け、ブラウン管の高圧アノードキャップをはずして、シャーシにバチンと、残った電気を放電する。くれぐれも感電注意ってわけだ。
コネクタに当たりをつけていたのが正解だった。このテレビは、メイン基板が、高圧部、水平垂直回路と、チューナー部、コントロール部の左右2枚に真ん中から真っ二つに分かれているもので、以前は見落としていたが、左右の基板を繋ぐ4箇所のジャンパー線が、単なるジャンパーではなく、コネクタになっていたのだ。老眼がすすんだあらたのは、これまでこの事に気がつかなかった。
コネクタの接続が浮いていた部分がここ。写真を見ればわかるが、4箇所のうち、この2箇所は、ほかの配線を固定するために、コネクタの下をくぐらせていたが、ハンダ接続のジャンパーと思っていたからオッケーと考えていただけで、コネクタなら話は別だ。
線をくぐらせることで、コネクタを上向けに外そうとする力が働いていて、それが15年の使用期間の中で、四季の温度変化や、引越し・移動時の振動などで外れやすくなっていたようだ。
押さえつけている配線は、上を通して、コネクタはいったん外し、無水アルコールで端子を拭いて、挿し直した。後はすべての配線を戻し、アノードキャップをブラウン管に取り付けて、忘れ物がないか点検。
裏蓋を元通りに取り付けて、通電したら、なんなく我が家のテレビは正常に直った。
最後に、「この修理で、たぶんこのテレビはあと5年はもつだろうな。。」ということをつぶやくと、わが子からは、すかさず。「エコやけど、液晶テレビは遠なったな~。」の一言。
あらたのは、思わず「甘いッ!もう地デジになったら、NHKはもちろん、民放も一切見いひんでェ!マスコミなんてろくでもない。見る価値ないッ!」と、息巻いてみせる。
すると今度は、嫁と子からいっせいに集中砲火を浴びる(笑)。「あんたっ!テレビなかったらどうすんのっ?!」「おとうさん!ドラえもんが見られへんで!」
心配するな。多少のタイムラグはあっても、DVDでドラえもんは見れる。ニュースはネットとラジオがあるやろ。
あらたのは2011年以降は、本当にテレビ番組を見ないつもりでいる。本当に話題になった良質な作品のDVDと、ネット、ラジオ、新聞があれば、それでよいと考えている。それで日常生活にどれほどの影響があるか?多分、まったくないだろうと予想している一人である。
最後のトドメに言ってしまえば、本当の環境保護には、「買わないこと」「使わないこと」「足るを知ること」「貧乏であること」。それが答えなのではないかと、もう15年前から思っているのだ。主要国、BRICSにおいて、成長が著しいはずのインドが、国民一人当たりのCO2排出量最小。というのも、非常に示唆的である。
二酸化炭素排出量削減ばかりがテレビで懲りずに強調されているが、一度大きく旗を振って、言いふらして回った以上、引っ込みが付かなくなっているのだろう。マスコミというのは、報道したことに対して責任を取るべき実体がない幽霊である。
一部の新聞では、すでに、もったいない学会や、あらたのがよく読んでいる国際ニュースの田中宇(さかい)氏が主張する、地球温暖化についてのIPCCの謀略説が紙面をにぎわし始めている。
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