2点支持のサークル型2灯式蛍光灯が、昨日、2009年の終わりを告げるように、ひとつ支持棒がひび割れ、突然、蛍光灯が落下。パリンと割れて使い物にならなくなった。15年前の震災の直後にやむなく2台、同型を買った物のうちの1台である。
同時に買った、もう1台も仲良く、ソケット部分のプラスティックが今年夏から、ひび割れを起こし、ホットボンドで止めていたが、またも電極が顔をだし、少し危険で、修理も断念。2台買うことにした。リサーチの結果、近所のホームセンターが、最も安いのでその店に。
なぜか、蛍光灯を山積みにしている売り場で少し携帯を使ってパチリ。わけは後ほど。
さてさて、このブログは管理人個人のブログなので、環境保護ボランティア活動のサイト側に掲載できない、この「超」節約生活の記事はこちらにしか書けないのだが、電気関連の技術に覚えのない方は、危険なので絶対にマネはしないでほしい。
あらたのは、20年以上前から、サークラインの2灯式蛍光灯について、疑問に思っていることがある。電機メーカーに聞けばよいことなのだが、まだ恥ずかしくて(笑)どのメーカーにも聞いていない。
疑問というのは、昔から2灯式のサークライン蛍光灯は、2段階の明るさを持っていて、ぶらさがっている紐を引くと、安価なロータリースイッチが回転し、1段目は2灯とも点灯。2段目は、1灯のみ点灯して、少し明るさを調整できるようになっているのだが・・・
あらたのの知る限り、インバーター式を除く、大半の製品は、写真のとおり、2灯のうち直径が大きい方のサークラインが、常時点灯する仕様になっている。
写真は、実際に、ホームセンターから買ってきた、普通の安価なサークライン蛍光灯器具である。蛍光灯は通常、2灯ともサービスで同梱されている。
ナツメ球のみの点灯時や、全消灯時もあるので、「常時点灯」というのは正確な言い方ではないが、ようするに、新聞を読むのに2灯つけようが、PCをするのに節電で1灯のみにしようが、常に点るのは、直径の大きいほうなのである。
これが、エコなのか?と問えば、もちろん答えは「ノー」である。
理由は自明で、1灯のみで明るさを得る場合、円の中心に位置し、大抵の場合、外側のサークラインより、下がった位置関係にある、内側のサークラインのほうが、光を無駄にせず、電気も無駄にしないと考えられるからだ。この理論に測定による実証はおそらく必要ないだろう。
写真は、同じ製品の改造後の写真で、内側の1灯が点っているところ。
さらにエコにならない理由の二つ目として、最初に掲げた、どこでも見られる売り場の写真に戻るが、お気づきの方も多いと思う。
「最も直径の小さい30W球は、同サイズのものが2本セットで販売されているが、それ以外のサークライン球は、すべて「サイズ違いのものがセット販売」されている訳で、外側の球の常時点灯は、それ自体「電気を節約すると外周の球の寿命が縮み、交換購入時には、余分に内周の球を買わねばならない。」「内周の球はどんどん余る。」という、この理不尽な仕組みだ。
これは「洗剤の要らない洗濯機」や、「水で走る自動車」などの難しい次元の問題ではない。明日にでも、各メーカーが規格統一すれば、『節電でき』『安価な球を無駄なく消費できて』『そんなにメーカーが損かい?』『どーしてやらへんの?』という、脱浪費で、かつ、全国レベルでやれば、CO2排出の大幅削減への超簡単な手法なのだ。
というわけで、皆さんにすぐにでもお勧めしたいが、そうも行かない。何度も書くが、相当の電気知識のない方は、これ以降の改造記事を絶対に行わないでほしい。改造を行う場合は、あくまで個人の責任で、当サイトでは一切、免責とさせていただく。
【改造】
◎まずは、購入した製品を、通常の使用方法で使えるかどうか、数日試験する。これは、初期不良などの際に、交換保障対象だからだ。改造すると、交換には応じてもらえなくなる。
◎次に、蛍光灯を分解する。電子基盤がぎっしりのインバーター式なら、即座に元通りに蓋を閉めること。この改造は意味を成さない。
◎ロータリースイッチ周辺と、内周、外周のサークラインに使われているトランスの回路をよく見て、内周への供給電源を、外周側に。外周への供給電源を内周側にクロスして配線しなおす。
写真は、改造完了後の概観。画面右、手前の赤い線は、内周サークラインへの供給電源を、外周へと運ぶ。また、同じく画面右、奥の黒い線は、外周サークラインの供給電源が、内周側に回されてきたもの。
ある意味、たったこれだけ。である。
細部の写真も2つ掲載しよう。こちらは、30Wの内周用電源側。
こちらは、32Wの外周用電源側。
それぞれ、正反対の側の、電源供給に回すことによって、明るさの2段階調整で、明暗の2段目を内周の点灯へと仕様変更できる。
正月を迎える前に、単に部屋の電気のリニューアルをするだけのことだが、ちょっとした手間(かなりの手間かな?)で、今後、10年以上にわたって、電気代の節約と、購入する消費財の節約をすることができるわけだ。
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