昨年来、物議をかもしている、JAL日本航空の破綻と、その再生について、すでにニュース等でご存知の方が大半だろう。
経済や、大企業の内幕、政治のことなど、知識・見識も無く、素人同然の特撮・アニメのオタクもどき、このサイトの管理者のあらたのが、どうのこうの言うのはおこがましいともいえるが、まあ、7422億円という額が額だけに、何も書かずに黙っているわけにも行かないだろう。
嘉門達夫の「ハンバーガーショップ」の歌詞を借りて言えば、「責ッ任者出ってこーい!」なのだが、こっちは、昨年5月から75件近くの書類選考と、そのうち9つの面接で撥ねられたので、頭にきているのである。昨年来、enジャパンでは、JALへのキャリア就職情報も掲載されていたが、鼻で笑いながら見ていた。
年も明け、2010年も、あらたのは無職で正月を迎え、昨年修理した茶の間のテレビが、いつまたプツンと音を立てて消えないか、恐る恐る見ている画面に、JAL関連の報道が映れば、自ずとそれを見ている家族とわが身にとっては、このような体たらくな経営と公的資金の投入は、どう逆立ちしたって許せるはずは無いのだ。
つい先日、クローズアップ現代などでも、この問題が取り上げられ、再建案が紹介されていたが、1万5千人のリストラとか、ジャンボ機の引退とか、ふざけるな~!って感じでしたが。。。
週間こどもニュースの元お父さん役兼編集長で有名な、池上彰氏が、確か先日、別の番組でわかりやすくJALの事を説明していたが、そのなかで、あらたのが最も注目したのは、JALのもつ保有機種が非常に多い事。
それによると、飛行機の機長、操縦士は、機種ごとに免許を持っているため、機種の違う飛行機は操縦できないそうだ。ANAとJALを比べれば、ANAが経営を健全に行うために、機種を絞り込んでいる事がよくわかる。
つまり、JALは、余計な機種の導入で、余計な人員が必要になり、余計な設備と経費が毎月累積でかさんでいるともいえるのである。
ちょとまてよ。。。そうすると1万5千人もの人員削減は、機種の削減に伴うものではないのか?引退はもっとも関連債務が多く、今後も燃費やメンテナンスコストがかさむ、747-400やMD50だけというのは、一見、正しい債務整理の方法に見えて、実は本質を捉えていない?
機種を大幅に減らしたことで、その機種に必要な、人件費の削減になり、人員削減が可能になった。って言うなら話はわかるが。。つまり、上記の1万5千人というのは、どうやら廃止を予定している地方空港の関連人員という見方が正しいようだ。
ちなみに、上記の番組で池上氏がパネルに出してきた機種は、驚くほど多彩。ボーイングに、ダグラス、エアバスに、エンブラエル、ボンバルディアとまるで旅客航空ショーだ。八方美人な素人外交の日本政府が、あっちにもこっちにもいい顔した結果だろうとあらたのは考える。
これまで黒字路線があるから・・みたいな個人営業一年生の丼勘定は即刻やめて、しかも地方赤字路線のせいにせず、機種を絞り込み、設備とメンテナンスコストを削減し、同時に安全確保も行う。これが出来ないで、地方空港の閉鎖と、わずか2機種の引退で、根本治療は出来ないといっていいだろうと思う。
機種を大幅に減らせば、整備や修理、給油とそれにかかわる作業員を専門的でスピーディーな限られた人員にすることが出来るし、そこで搾り出した予算を、社員の再教育や人材の発掘・採用、観光と日本文化の見直しで、海外からの需要を真剣に掘り起こす方途に向けられないのだろうか?
あらたのは、羽田のハブ化など論外であると考えている一人である。あの計画の中で見えているのは、敢えて言うが、裕福な一部の日本人の海外旅行需要喚起への期待、幻想的な憧れである。わざわざ日本国内の地方空港から、羽田という、ヨーロッパからより遠い場所を経由して乗り継ぐなど、論外だといいたいのである。
インチョンと羽田は、2倍以上のキャパの差の問題だけではない。インチョンに負けたくないみたいな、櫻井よしこと仲良しの、右よりの現・国土交通大臣(前原誠司)が支える隠れアジア感情論が、底には見え隠れしないか?
日本から観光で出て行く日本人には、ヨーロッパからの距離が近く、設備も立派な韓国の国家の一大プロジェクトたる、インチョンに「ハブはよろしくどうぞ!」とばかりに任せて、欧米からのお客の流れる先をどっと日本になるようにすればよいではないか?
あらゆる意味で、今の日本のリーダーと指導者層、支配層は自己矛盾に満ち、自己崩壊を始めている。言葉はチャレンジ25で、CO2の25%削減だが、やっている事は何かと反庶民、反環境、反脱エネルギー、反脱炭素である。
欧米やBRICsに、張りぼてになった日本円を振り回し、いろいろな飛行機を買って見せて、良い格好しようとするのではなく、今すぐ機種はボーイングとエアバス、将来は国産機に入れ替えて行き、コストパフォーマンスを上げて、持てる力はすべて地産地消と観光に振り向けながら将来の活路を探すべきであろう。
最後にあらたのの家は、これまでのブログを見ていただければ言わずもがなボンビーである。破綻した日本から外国に別荘を買い、逃げ出せるようなお金持ちでもない。
わが子とわが子の友達と、少子化のこの国の、世界から見ればほんの一握りの子供たちに、確かな未来を与えてくれる納得のいく指導者が、政界に一人もいないことを悲しく憂う一人である。
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