参議院議員選挙の告示が、いよいよ明日となった。投票は7月11日である。国民の一人として、是非とも選挙に参加し、権利を行使していきたいと思う。
何度も民主党には期待していないことを書いている。それは実のところ他党についても全て同じなのである。現在の所は。。。だから人物を見て投票しようと思う。党ではなく人物重視だ。
阪神大震災で罹災してから、まる15年が経つ。。。。その間、7年間のボランティア活動と、8年間のNPO活動を続けてきた経過として、それなりの超党派でのさまざまな階層(国会から県会府議市会町会までだが)の議員諸氏と話をしてきた。
今日は、公示前だから正直に書こう。どの党のどの議員とて、いまはあらためて不甲斐ないと思う。
なぜって?以前も書いたとおり、既得権益複合体に切り込める勇気のある人がいないからである。マスコミに堂々ともの申す議員も見かけないからである。
児童ポルノについては扱いが難しい。だから今日明日どうにかしてくれとは言わない。しかし、このマスコミのほぼ戒厳令に近い状態はどうだ?
特に異常さが際だつのは、メキシコ湾での原油流出事故と、それに対する日本国内主要マスコミの扱い方である。
すでにご存じの方もあるかもしれないが、Googleで、"Obama Oil"の複合ワードで英語圏サイトを見れば一目瞭然。ほぼ国家非常事態に近い扱いで、6月16日、オバマ大統領が執務室から国民に向けて緊急の演説を行っている。CBSニュースのコピー(英語)
大統領が、執務室から演説のテレビ中継をするのは、非常に重要なメッセージ届ける場合に限られていると聞きおよぶ。
メキシコ湾の状態は、NASAのホームページで見ても一目瞭然である。人工衛星からはっきり見える広大な範囲の流出で、今も噴出が止められない。
そしてオバマ大統領の演説の中では、これまで浅い海を掘ればでていた石油が、いまや深いところを掘らなければでないようになっていることも訴えていて、もうエネルギーがないのだと言うことに気づく。シリアス(serious)、やアージェント(urgent)という言葉が耳に付く。深刻で急を要すると言うことは良く聞けばわかる。
マスコミはただ単に、過去の石油ショックのように、トイレットペーパーの買い付け騒ぎを起こすのが怖いから報道しないのか(笑)。しかしあの買い付け騒ぎが大きくなった発端はマスコミだったよね。マスコミはいつだって大騒ぎを起こしてもきちんと謝らない。
ようやく、最近、報道された、BP(ブリティッシュペトロナス)社の沿岸での原油除去作業の映像を見たが、比較的綺麗な防護服で綺麗な長靴。のんびりとした動きの処理作業が写る。しかし、現実はもっとひどい状況のようだ。ちょっとググればこんな画像もたくさん出てくる。目を覆いたくなるような写真だが、6月3日付のルイジアナ州、East Grand Terre Islandの映像だ。
少し話が飛ぶが、日曜日に、「たかじんのそこまで言って委員会」で日本の自衛隊の戦力を世界第6位で捨てたものではないと分析していた。
軍事ジャーナリストの井上和彦氏(声優ではないぞ・・)が自慢げに説明していて、田母神氏も同席。誰一人として、石油の備蓄量と長期戦化した場合の日本のエネルギー事情を語るものは居なかった。国を真に守りたいと公然に言っている田母神氏が、この場でエネルギーについて一言も言わなかったのは残念だ。
はっきり言うけど、レベル低い。僕なんかに言われた日にはマスコミも評論家も地に落ちたものだ。たとえば、石油封鎖をされたとして半年は備蓄があると仮定する。実数値は、あらたのの知るところではない。
で、そう仮定して「抑止力だからエネルギーは半年分でよい」なんて誰も言えないだろう。「半年分のエネルギーしかない国」とレッテルを貼られたら、武器はすでに抑止力を欠くのである。
石油がなければ、現有兵器は使えない、あるいは程なく使えなくなるのだ。また、石油がなければ動かない兵器を、うれしがって買っていたのがこれまでの自衛隊と防衛省、国会議員のお偉いさん方ではないか?
1機100億円のF15だとテレビで言って、出演者もエキストラも「へぇー!」って声を上げる。効果音でも笑いや感嘆詞を入れているに違いない。本当にバカみたい。
あくまでも軍事力でものを言う外交をと意地を張るなら、石油でなく原子力でもなく自由に戦える兵器を作ってからにしろと言いたくなる。
それとも本音は、第2次大戦前と同じで、豊かな他国の資源が欲しいってこと?
石油で暮らし、石油で冬を越し、石油でものを作り、石油で戦う時代は終わったのだけれど、頭の古い政治家さんが、打つ手を遅らせているのは間違いない。
ともかくも、「若く、柔軟で、私利私欲のない」「自分の利益ばかりを誘導したがる人の意見は聞かない、見極めてはねつける。」また、「社会のため、人類のため、環境のため、地球のためにもの言う人」の意見は真摯に受け止める。
そんな政治家の到来をあらたのは期待したい。
コメントする