家に帰って、少々WEBサーフィンをしていたら、いやはや、驚いた。
あの、宇宙戦艦ヤマトのテレビ版と映画版で名を轟かせた、辣腕(とあえて書こう)プロデューサー、西崎義展(本名弘文)氏(75)才が、ボートから転落死したと言うことだ。少し前の11月4日には、原作者の松本零士氏が旭日小綬章を受けたニュースが流れたところだし、二人のコントラストが対照的だ。
11月7日午後0時45分頃のことだから、丁度、あらたのは、京都で宇宙教育リーダーのスキルアップセミナーを受講していた時間だ。
「ヤマト」プロデューサー西崎さん船から転落死 - YOMIURIオンライン
西崎義展といえば、宇宙戦艦ヤマトのテレビサイズでのプロデュースが最も有名だが、それ以外にも、海のトリトン、ワンサくん、宇宙空母ブルーノア、メーテルリンクの青い鳥など、案外数多くの、それも決して駄作では無い、良い仕事をしていることは知る人ぞ知る事実だ。
ただ、アニメーションというものは、原作があり、総監督のみならず、作画監督、キャラ設定、原画、動画、彩色、仕上げ・・・と数多くのスタッフが団結してひとつの仕事を完成させている以上、プロデューサーとして、西崎氏が出過ぎた人であったのではと、思っている方も少なくないだろう。
また、西崎氏がとんでもない重火器を自宅にコレクションしていて、刑務所のご厄介になったことも有名だ。出所後は、アニメ専門誌で、かの庵野氏と対談をしているが、純粋なファンなら興味の湧くところではないだろう。本物の銃を集めていて、それは確実な犯罪なのだし、少年の心をそんな大人目線で語って良いものかどうか。。。掲載雑誌は大人向けで、内容は知る由もないが。。。
アニメは、大人の心まで掴む市民権を得たが、いまでも本質は大人のものではない。市場が高年齢化しているのに同期を取るばかりで、数少ない少子化社会の子供にどう見せるかを見失っては、この先が大変危ういと言うことに気がつかないのか?
特に、「ヤマト」については、原作が一体誰か?という事で、西崎氏と松本零士氏と訴訟問題になり、松本氏が西崎氏を訴え、西崎氏が松本氏を逆提訴して、はた目に見たら、どうにも泥仕合。ようやく2003年に和解が成立している。
部外者の私が、その起源と経過など知るよしもないが、純粋な数多くのファンからしてみれば、ガッカリしたり、興ざめする様なエピソードがあまりにも多かった。広大な宇宙を描いているのに、二人の世界はせまっくるしい日本の法律の中。
宇宙戦艦ヤマトは、あらたのの心中では映画版「さらば」で終わったというのが定説である。この年末には実写版で、木村拓哉の古代進がスクリーンに、まさしく搭乗するが、だからまさしくこれで「さらば」である。
個人的には原作は「豊田有恒」氏でよいかと思っていますが、まあ法律的には「西崎氏」なんでしょうねえ、、、
その死に様も「YAMATO」と名付けた船からの転落事故で亡くなるなど象徴的な死に方でした、、
当時映画版公開時に徹夜で映画館に並んだファンの一人としてはひとつの時代の終焉を感じます。
そういえば昔「ヤマト」のアニメに関わった友人で西崎氏を擁護する人が誰も居なかったのも人徳の無さを表すようでした。
(もちろん彼を好きな方も大勢いらっしゃったのも事実ですが、、、)
ともかくもご冥福をお祈りいたします。
ざんぶろんぞさま。
含蓄のあるすばらしいコメント、ありがとうございます。豊田有恒さんのことは、虫プロアニメのテロップで目にしたかすかな記憶がある程度で、今日、WikiPediaで拝見して驚きました。氏の名前については、記憶違いかもしれませんが、リボンの騎士のDVD-BOXを2度ほど通しで見た際に、氏の名前があったような・・また確認しますね。
いやはや、自らの不勉強を恥じる今日この頃です。この方のご経歴をみるに「プロデュースって、いったい何なんだろう?」って、つい考えてしまいますね。強く主導権を握った者が勝つ(?_?)
まずは重ねて、嬉しいコメントをありがとうございました。