普段はあまり取り上げない、三流ゴシップ雑誌「週刊ポスト」のWEB版とでも言おうか、NEWSポストセブン(http://www.news-postseven.com/)に、今朝の記事として、こんなけしからぬ話が取り上げられている。
財務省 復興増税で3LDK月4万円の105億円豪華官舎着工 ~ NEWSポストセブン
本来、NEWSポストセブンのWEBサイトは、運営する母体の会社が冠するその名も「小学館」。子供向けの教育雑誌や図鑑、辞書、コミックなどで、どちらかというと正義を貫く出版社であり雑誌社であってほしい小学館だ。この記事のページのフッター部を見ればイメージが浮かぶし。
しかし、たいていはつまらぬ芸能ニュースか、つまらぬ政治家のスキャンダル、エロ・グロ・破廉恥を好んで掲載する雑誌「週刊ポスト」のWEB版で、いつもなら、あらたのはスルーなのだが。。。「おっ、こんな記事も載せるんだな。ジャーナリズムしてるじゃないか!正義に目覚めた記者もいるのだろうか・・・」と、ありもしない妄想に駆り立てられる自分も馬鹿だなあと思いつつ読んでいた。
この記事の内容が、1年ぐらい削除されていないなら、この国もまだ安全だなとは思うけど、最近、テレビでは、ほとんど、原発事故関連、被爆状況のデータ開示などが、重要なところほどニュースに流れなくなっているというだけでも、日本は世界的に、かなり信用されなくなってきており、危機的状況というのを、国内でも心ある人は同じく政治家・官僚への信頼をなくし、憂いていることだと思う。
以前に書いたが、まさしく「既得権益複合体」の悪意に満ちた詐欺まがいの施策だ。丸ごと複写は控えて、記事の内容をかいつまんで書けば、
野田政権は「復興財源のために国有財産を売却し、足りない分は増税で賄う」と説明した上で、その国有財産の売却には、公務員の宿舎を新築・増改築し、見込みの売却時価格を吊り上げてから売却すれば、高く売れるから、その分増税を低く抑えるうえで、なんらかの足しになる。だから105億円かけて、豪華官舎を着工した。」となろうか?
しかも、この公務員住宅建設を反対されるや「被災者に一部入居を考えても良い」といった傲慢な話を、平気で口に出したようだから頭に来てしょうがない。昨日関西をかすめた、台風15号で、岩手では、仮設住宅が浸水し、避難していた人が、また避難。といった大変な状況下でもあるのにだ。
どうせ、記者に「岩手では仮設住宅の浸水など、まだまだ被災地でやるべきことがたくさんあるのでは」と批判されれば、首相は「9月初旬の段階では、このような台風被害は想定しておりませんから。」とか言うんだろう。
なんと頭の悪い連中が、この国の中枢で居座っているのだろうと、あらたのは最近怒りが隠せなくなっている。現在の国の中枢の政治家・官僚は、石油文明という土台の上で、車に乗ることを不思議とも思えない、悲しい運動不足の頭でっかちの集まりである。
現在の自然災害は、過去30年前からのスパンで考えなければならぬ、地球規模の気候変動を真摯に見つめなければ、政治の舵すら切ることが出来ないというのが、彼らには判らないのだろうか?気候変動を無視して、あらぬ方向に莫大な金を投じれば、数年を待たずに、また莫大な損害をこうむるというのがまるで見えていない。
僕なら次に打つ手は、水害、火災、地震に強い公衆便所を作ることが最初の事業と考える。公衆衛生、感染症防止、水質保全のための便所の防災化、バイオ化、純水生成、雨水貯留施設だ。
それがすんだら、その公衆便所の周囲に、堅牢な地下居住施設を作る。避暑、非難、一時居住だ。その次に着手するのは、牛車・馬車、騎馬警察の復活。それから観光施策に移る。
あらたのが、大真面目でこの話をすると、笑みを浮かべる人が2種類に分かれるのが面白いが、要するに笑われることが多いのだ。ひとつは馬鹿にした笑い。もうひとつは楽しそうだと思ってくれる笑い。あまりこの構想を話して、無表情の人は少ない。
真に災害に強い便所を中心にした施設から、地域コミュニティー上の安心拠点を創生し、さまざまな地球規模の災害に、少しでも持ちこたえることが出来る社会を作る。
原子力、太陽光、節電、スマートグリッド、バイオ燃料、メタンハイドレードなどのキーワードはそれよりもっと後の検討課題だ。これらは、うまくいかなければ、すべて税金の無駄遣いになるからだ。そんなことのための税金なら、先の公務員社宅の屁理屈も含め、一切増税には反対だ。
貧乏人の僕たちが、本当に安心して暮らせる社会を築いてくれる。そんな政治家の出現を心待ちにしている。復興を真剣に考えるなら、お金の落としどころは現地の雇用に限るだろう。また、その雇用のために、無理くたに理屈をつけ、公務員が喜ぶ建築、使いもしない施設のぶち上げは願い下げなのだ。便所を整備して、防災と農地改良、牛馬で行く心休まる観光の復興を図れ。と言いたい。
ともかく、今回は、民主党を信じて1票投じ、間違ったと反省している人も多いだろう。誰に投票したかは、他人にはわからないので、今となっては民主党を批判している人が多く見かけられるが、薄っぺらな報道だけで、薄っぺらな政治家を2度とは選ばないことである。支持政党が無い無党派なのに、支持政党をもつ党員と議論をしたがらない人のなんと多いことかとも思う。
繰り返して言うが、あらたのは、はじめから民主党に何も期待していない。一度たりとも、1票も入れたことは無い。しかし投票には行くべきだ。白票は抗議の印にはならない。政治家とは会って話を直接聞くべきだ。10分話せば、信頼するに足りる人かはわかる。「政治不信」は、政治家に何度も裏切られて始めて吐ける言葉だ。
最後に、市・県会議員に限らず、国会議員でも、会おうと思えば会える。何度申し入れても、忙しいの一点張りで、果ては秘書しか出ないような議員なら、それは大抵は政治家の自覚が無く、失格者である。訴えが何度も続けば、国民の声として聞いてみるという姿勢は、政治家の持つべき最低条件だ。
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